メーリングリストの処理について

  1. REJECTされたメール
  2. メーリングリスト処理のチェック項目
  3. Subject(件名)の加工について
  4. Reply-Toの追加処理について
  5. HTML形式のメール
  6. Netscapeのメッセージカード(vCard)

REJECTされたメール

結論ですが、REJECTされた場合は該当箇所を修正して、 何度でもメールしてください。


メーリングリスト処理のチェック項目

メーリングリストへのメールがREJECTされた場合の原因と、 対処方法は以下の通りです。

登録したアドレス以外から発信した場合

メーリングリストへは予めメンバーとして登録したアドレス以外からは、 出すことはできません。発信者を登録したアドレスにするか、 他に発信したいアドレスを登録してください。

メールの本文に半角片仮名(とその親戚)が使用されていた場合

Internetの電子メールで使用する文字に半角片仮名は含まれていません。 返送されたメールには、該当の行が含まれています。 その行を直して再度送って下さい。半角片仮名(とその親戚)には、 以下の記号の文字(の半角版)が含まれます。

	、。・「」ー゛゜
	
メールのヘッダに不正な文字がある場合

電子メールのヘッダはUS-ASCII(いわゆる半角の英数字)か、 MIMEヘッダ・エンコーディングという方法で変換された文字を使用できます。 メールのツールの設定に問題があると、 MIMEヘッダ・エンコーディングされず、 そのままになってしまう場合があります。 メールのツールの設定を適切に行ってください。 いわゆるアドレス帳に登録する名前に日本語を使用すると、 問題が起きるケースもあります。 また、 メールのツールに関する情報のページも参考にしてください。


Subject(件名)の加工について

Subjectにメーリングリストの名前や番号は入りません。 この処理は発信されたメールのヘッダの加工の一種と言えます。 Subjectの加工をすると、 メールのツールで一覧表示ですぐに見つけられて一見便利そうに見えます。 しかし、以下の様な問題点があるため、 明確な方針としてSubjectの加工は行っていません。

以上を踏まえた上で完全な処理を行うことは困難ですし、 手間を掛けた割りに得るところが少ないため、 Subjectの加工は行っていません。

代わりというわけではありませんが、以下のヘッダの処理を行っています。

X-Delivered-Toの追加

このヘッダにはメーリングリストのアドレスが入ります。 メールのツールによっては、これを使って効率の良い分類ができるでしょう。

X-Sequenceの追加

このヘッダにはメーリングリストに出されたメールの連番が入ります。 但し、当初はまったく番号付を行っていなかったこともあって、 絶対的な値は正確ではありません。

Return-Pathヘッダの保存

Return-Pathヘッダには、 到着した時点のエンベロープの送信者が入っています。 これをX-Return-Pathと名前を変えて残る様にしています。

Receivedヘッダの削除

Receivedヘッダはメールサーバを経由する毎に付加されます。 そして、一部のメールサーバはReceivedヘッダの数で、 メールがループしてるかどうかを判断している場合があります。 このチェックに引っかかってエラーとならない様に、 ON THE ROADメーリングリストを処理するメールサーバに届くまでの Receivedはヘッダを削除します。 但し、 最初に付加された(メールの中では最後に出て来る) ReceivedヘッダはX-Receivedという名前に変更して残します。


Reply-Toの追加処理について

Reply-Toにメーリングリストのアドレスが入るようにすると、 リプライがしやすくなるという主張をする方もいらっしゃいます。 これは以下の理由で行っていません。

といった様々な問題があるため、Reply-Toヘッダは付けない様にしています。 但し、発信者の方が付けたものを削除することもしていません。


HTML形式のメール

いわゆる「HTML形式のメール」には以下の問題点があります。

  1. 「HTML形式」を誰でも読めるわけではありません。

  2. テキスト形式には通常のテキストとHTMLの2つの部分が、 1つのメールに含まれた形で送られます。

  3. 2つの部分は、若干の文字装飾等を除くと基本的にまったく同じ内容です。

元々テキスト・ベースを前提として来たInternetのメールに共通していることですが、 メーリングリストのやりとりの本質はテキスト・ベースの情報交換です。 将来は変わるかもしれませんが、少なくとも現時点ではそうですし、 当面は変わらないでしょう。

多少のサイズが増えるだけとも思えますが、

といったことも考慮しなければなりません。特にメーリングリストの場合は、

ということを忘れてはいけません。例えば、ON THE ROADメーリングリストでは 800人以上の方に届きます。単なるテキストで済むものを、 「HTML形式」で送付することは無駄以外の何者でもありません。

もちろん、相手が納得ずくの上であるならHTML形式でも構いませんが、 そうでない場合は「単なるテキストでHTML形式と一緒に送るのは避けるべき」 というのが、 現状のInternetでの(日本だけではない)一般的なマナーと言えるでしょう。

困ったことにMicrosoftのツールは、 Internetの慣習を無視した設定がデフォルトであったり、 設定の変更で直しようがないといった困った作りのものが少なからず存在します。 これに関連して役立つと思われるURLへのささやかなリンクを、 メールのツールに関する情報のページに 用意しました。御参考にして頂けると幸いです。


Netscapeのメッセージカード(vCard)

Netscape Messangerにはメッセージカード(vCard)と言う、 ユーザの情報を添付する機能があります。 これに日本語を使用している場合に日本語がISO-2022-JP(JIS)にエンコードされず、 シフトJISそのままか何かで出てしまう様です。 そうでないバージョンもあるかもしれませんが、 「シフトJISそのまま」で送ると「メーリングリストのチェック」にひっかかります。

メッセージカード(vCard)は添付しない様にするのが、確実な解決方法です。


目次へ コメント等の送付
Copyright 1998-2015
Takahiro Kambe. All rights reserved.